雄鶏も「チキンとおいしく」召し上がれ ~ 南部かしわの去勢技術

ページ番号2006164  更新日 令和4年11月25日

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 畜産研究所が開発した特産肉用鶏である「南部かしわ」は、ブロイラ-とはひと味違う地鶏として岩手県内で生産されています。主に鍋物やそば、ひっつみなどの郷土料理に用いられることが多いのですが、こうした料理には柔らかくて、コクのある雌の肉の方が合うとの理由で、生産者は雌を好んで飼養する傾向があります。

 ヒナの供給は畜産研究所が行っていますが、余った雄ヒナを有効活用するために、平成21年度に「秋田比内地鶏」で有名な秋田県畜産試験場から指導を受け、担当職員一同で雄ヒナの去勢技術を研修しました。去勢することにより、肉が柔らかくなり肉質が改善される効果が期待できます。

 去勢鶏は、日本ではあまりお目にかかりませんが、フランスでは「シャポン」、アメリカでは「ケーポン」と呼ばれ、高級食材として喜ばれています。雄ヒナの有効利用が図られ、本県の特産品として普及が拡大するよう、本年度も県内の南部かしわ生産者に技術伝達する機会を設けていく予定です。

  • 雄ヒナを去勢する様子の写真

    雄ヒナを去勢する様子

  • ビデオ上映による生産者への技術伝達の様子の写真

    ビデオ上映による生産者への技術伝達

(畜産研究所家畜育種研究室 上席専門研究員 佐藤 直人)

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