りんどうの秋施肥の効果を検討中です(1)これまでのおさらいと本年度の試験計画

ページ番号2006166  更新日 令和4年11月25日

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 岩手県のりんどう産地では、「早生品種の切り花品質を確保したい」「春作業の労力を減らしたい」などの理由から、11月下旬に施肥を行う「秋施肥」の事例が増えています。そこで、生産環境研究室では、慣行の春施肥に対する秋施肥の効果を検証する試験を平成20年度から行っており、本年度で3年目となります。

 過去2年間の現地試験の結果から、肥効調節型肥料の種類によっては、雪融け後に養分が溶け出すのが遅いことがわかりました。このため、本年度は、融雪後の生育に遅れることなく養分を供給できる、秋施肥に適した肥料について検討しています。今後は、施肥試験と肥料溶出試験の結果を併せて、生産現場で役立つ成果にまとめたいと考えています。

 本年度の試験は始まったばかりですが、今後の調査結果などについて続報として随時お知らせしていく予定です。

  • 肥料をうねの中に埋めた試験の様子の写真

    肥料溶出試験の様子(その1)
    肥料をうねの中(円内)に埋めた試験

  • 肥料をうねの側面に設置した試験の様子の写真

    肥料溶出試験の様子(その2)
    肥料をうねの側面(円内)に設置した試験

(環境部生産環境研究室 専門研究員 阿部 弘)

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