冬の食卓に国産アスパラを! ~ シンポジウム「東北発!冬場のアスパラガス生産拡大に向けて」を開催
アスパラガスは、調理が簡単でおいしく子供たちにも人気ですが、秋~冬は国内生産の端境期にあたり、生産量も非常に少ないのが現状です。そこで、この時期に国産アスパラガスを生産する技術を開発するため、現在、当センターを中心に国内9つの研究機関が連携し、プロジェクト研究「寒冷地特性を活用し国産アスパラガスの周年供給を実現する高収益生産システムの確立」に取り組んでいます。
この研究で得られた成果を速やかに現地へ普及するとともに、生産者や研究者の意見交換を図るため、平成23年2月7日に盛岡市・アイーナにおいて、シンポジウム「東北発! 冬場のアスパラガス生産拡大に向けて」を開催し、全国から141名の生産者や研究者が参加しました。
まず最初に、基調講演として長野県野菜花き試験場の元木悟研究員に、国内と世界のアスパラガス栽培の状況についてご講演いただきました。続いて「株養成」「伏せこみ」「廃根処理」の3つのテーマについて、各研究担当者が研究成果を発表しました。最後に、現場で問題となっている課題等をテーマに、パネルディスカッションを行いました。会場からは、多くの質問や意見があがり活発な意見交換が行われ、アスパラガス伏せ込み促成栽培に対する期待の高さが感じられました。
本プロジェクトは平成23年度までの実施予定ですが、今回のシンポジウムで得られた意見等を踏まえ、より現場のニーズに即した技術開発につなげていきます。
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多くの生産者・研究者が集まりました
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活発な質疑に期待の高さを感じました
会場奥には各課題のPRポスターを展示
(技術部園芸研究室 主任専門研究員 山口 貴之)
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