一目でわかる雌牛の「通信簿」~ 産肉・繁殖能力の育種価を評価する

ページ番号2006107  更新日 令和4年11月24日

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 育種価は、その牛の能力を把握する上で重要な指標であり、今後の交配や更新時期などの基礎資料として役立つものです。本県では、繁殖雌牛の産肉能力の育種価評価には、平成9年11月より県で統一した基準を用いています。導入当初は30%以下だった判明率も、最新版となる平成22年8月の評価では約60%まで向上しています。また、平成20年からは「子牛生産指数」(4歳までに何産しているか)という繁殖能力の育種価評価も行われており、子牛生産指数の育種価は「全国和牛能力共進会」の出品条件にもなっています。

 育種価については、毎月開催される各市場において、自分で飼養している繁殖雌牛に限り、ご本人の了承を得た上で「岩手和牛育種交配支援データベース」として提供しています。これにより、繁殖雌牛自身の能力を知るだけでなく、様々な種雄牛を仮想交配させて、産子の期待される能力を予測することもできます。市場で時間が空いた時には、研修室に足を運んで、ご自分の繁殖雌牛の能力チェックをしてみませんか?

出力画面例のスクリーンショット
出力画面例
育種価の評価値だけでなく、育種価のグラフ、血統や近交係数なども出力されます

(畜産研究所種山畜産研究室 専門研究員 藤村 和哉)

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