杉は死して皮を残す!? ~ 杉樹皮培地を利用した花壇苗の栽培

ページ番号2006109  更新日 令和4年11月24日

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 岩手県は、全国でも有数の杉材の生産量を誇っていますが、製材時に削られた樹皮は、これまで有効な活用法が見つからず、その多くが産業廃棄物として処理されていました。

 そこで、平成21年度から葛巻林業株式会社と三研ソイル株式会社、そして岩手県農業研究センター(南部園芸研究室、生産環境研究室)の三者が協力し、杉樹皮を利用した花壇苗用培養土の開発に取り組んでいます。

 平成22年度は、前年度の試験で得られた基礎的データをもとに、実際の製造工程に準じて培養土を試作し、花壇苗(パンジー、ガーデンシクラメン)の生育に適した肥料の量や、杉樹皮と赤土との混合割合について検討しています。

 杉樹皮と花壇苗、ちょっとピンとこない組み合わせかもしれませんが、ベストカップルになるよう、これからも研究を進めていきます。

試作培養土で栽培した花壇苗の写真
試作培養土で栽培した花壇苗
左:パンジー、右:ガーデンシクラメン

(技術部南部園芸研究室 専門研究員 小田島 雅)

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