究極の低コスト技術で移植並の収量を ~「水稲乾田直播」をより身近な技術へ(2)
プロジェクト推進室(水田農業)では、農業研究センター内の1ヘクタールほ場と一関市舞川地区の1.2ヘクタールほ場で、水稲乾田直播栽培実証試験を実施しています。播種作業は、一般的に麦・大豆で使用されているドライブハローシーダと、水稲乾田直播栽培で全国的に普及拡大している不耕起V溝播種機を用いて行いました。
平成22年9月7日に一関市内において、一関農業改良普及センターとの共催で現地検討会を開催しました。当センターの実証ほ(乾田直播)と普及センターの展示ほ(湛水直播)の現地見学を行った後、室内検討を行いました。室内検討では、「出芽の安定化のために播種適期や播種深を重視している」など、乾田直播や湛水直播での栽培経験を持つ農家を中心に熱心な意見交換が行われました。
より厳しいコスト削減が求められる中で、乾田直播をより身近な技術として導入できるよう、機械の汎用利用に主眼を置きながら、施肥法や除草体系などを含めた栽培体系について、本年度末をメドに取りまとめる予定です。
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実証ほ(左)と展示ほ(右)の比較検討(一関市舞川)
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室内での検討会の様子
(プロジェクト推進室(水田農業) 主任専門研究員 日影 勝幸)
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