雑草から雑穀を守れ! ~ 畑作物の機械除草技術の確立に向けて(1)
岩手県は、日本一の雑穀の生産県であり、県北地域や花巻市を中心に栽培が行われています。「雑穀=健康食品」というイメージが消費者に定着しつつあり、県オリジナル品種の普及と併せ、生産・消費の拡大が期待されています。
雑穀は初期生育が遅いため、雑草に負けない大きさに育つまでの除草が重要な課題となります。しかし、雑穀に使用を許可されている除草剤が無く、手作業を中心にせざるを得ないことが栽培面積拡大のネックであるため、効率的な除草技術の開発が求められてきました。
そこで、プロジェクト推進室では、雑穀をはじめ畑作物の機械除草に関する技術開発に取り組んでいます。これまでに、播種時にスコープと水糸を利用することと、タイン型除草機を利用することで株際まで除草する技術を開発しました。
平成21年度は、株間の除草効率を高めるため、更なる改良を目指した研究に取り組んでいます。本課題の途中経過は、このコーナーで随時ご紹介していく予定です。
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直進補助装置
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直進播種同時除草試験
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除草試験(2種類のタインを使用)
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直進播種同時除草後のほ場
(左:播種後17日、右:同 21日後)
(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 藤原 敏)
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