マメな管理で収量・品質アップ! ~ 豆腐加工に適した大豆「リュウホウ」の栽培法

ページ番号2006257  更新日 令和4年12月2日

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 大豆品種「リュウホウ」は、独立行政法人 東北農業研究センターにより育成され(平成7年に命名登録)、平成20年度に岩手県の大豆準奨励品種に編入されました。

 「リュウホウ」は、「スズカリ」と比較して成熟期が並~3日程度早い白目大豆で、収量は並~やや少ないものの、百粒重が大きく、豆腐への加工では甘み・こくがあるといった点で優れた品種です。県内の豆腐加工業者による豆腐への加工適性評価では、もめん・絹ごしとも「スズカリ」と同等~優るとの評価を受けています。

 「リュウホウ」の適応地帯は県央部及び県南部です。播種適期は、県央部では5月15日~6月5日、県南部では6月1日~6月20日です。栽植密度は、10アール当たり早播で7千~1万本、晩播で1万2千本~1万5千本を基準とします。

 「リュウホウ」の栽培で基本となるポイントは、次の二つです。

  1. やや倒伏し易いことから、中耕・培土(土寄せ)をていねいに行う。
  2. しわ粒(特に皮浮き)等の発生を抑えるために、成熟期を迎え刈り取り可能な状態になったら速やかに収穫する。

 本県産の「リュウホウ」で作られたおいしい豆腐が食卓へ並ぶよう、これらのポイントとともに、雑草や病害虫の防除等をしっかりと行い、品質・収量の向上を目指しましょう。

  • リュウホウとスズカリの草姿の比較写真

    リュウホウ(左)・スズカリ(右)の草姿

  • リュウホウとスズカリの子実の比較写真

    リュウホウ(左)・スズカリ(右)の子実

(技術部作物研究室 専門研究員 伊藤 信二)

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