新たな課題の発見、そして次のステップへ ~ 畑作物の機械除草技術の確立に向けて(3)

ページ番号2006172  更新日 令和4年11月29日

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 プロジェクト推進室(特栽・有機)では、除草剤の登録が無いために雑草対策が一番の課題となっている、雑穀の機械除草技術の確立に向けて、県北農業研究所・作物研究室とともに試験を実施しています。今回は、平成21年度の試験結果について紹介します。

 当初、水田転換畑での栽培を想定し、砕土率(土塊2cm以下の重量割合)の低い条件では、出芽率が低く、除草レーキが土の中に入らなかったため、ほとんど除草することができませんでした。そこで、再度ロータリをかけ砕土率を高くした条件で検討したところ、一定の除草効果を得ることができました。

 しかし、出芽後間もない時期(播種後約2週間、草丈10cm程度)に株間を機械除草すると、作物の巻き込みや損傷が多くなる、という新たな課題が見つかりました。今後は、移植機等を加えた新たな栽培体系について、県北農業研究所が中心となり検討する予定です。

  • 出芽前除草作業の様子の写真

    出芽前除草作業の様子(播種後2日目)

  • 出芽後除草作業の様子の写真

    出芽後除草作業の様子(播種後16日目)

(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 藤原 敏)

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