畦立て+施肥+播種=「一台三役」で冬まき小麦の湿害回避

改良された播種ユニット
プロジェクト推進室(水田農業担当)では、大豆の小畦立て播種栽培技術を応用した、小麦の湿害を軽減する新しい播種技術の開発を進めています。前回は排水対策について紹介しましたが、今回は小麦の冬期播種試験について紹介します。
現在、畦立て・施肥・播種を同時に行う技術の開発に取り組んでいますが、冬期播種の場合は、下の写真のように積雪の影響も考慮しなければならないため、秋作業に比べると若干難しくなります。
現地試験(花巻市清水野)のほ場では、播種時の作業性低下を防ぐため、プラウ耕後にバーチカルハローでていねいに整地を行っています。さらに、施肥の効率を上げるため緩効性肥料を、播種と同時に土壌中に施用しています。また、播種条間は15cmになるよう播種機に改良を加えるなど、水田転作小麦の収量・品質の向上に向けて、排水対策の確立に取り組んでいきます。
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播種試験の様子
撮影日:平成21年12月16日 -
現地での実証試験の様子(花巻市清水野)
撮影日:平成21年12月17日
(プロジェクト推進室(水田農業) 主任専門研究員 高橋 昭喜)
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