評価赤丸急上昇! ~ りんご有望系統「岩手4号」&「岩手5号」

ページ番号2006179  更新日 令和4年11月29日

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 技術部園芸研究室では、平成21年11月18日に開催された「果樹品種検討会」(主催:中央農業改良普及センター県域普及グループ)に、当研究室が育成中のオリジナルりんご系統を出展しました。今回は、その中で高い評価をいただいた2系統について紹介します。

 「岩手4号(雪いわて)」は、11月中旬に成熟する晩生種で、果皮は鮮紅~濃紅色に着色します。果実は250~300グラム前後とやや小玉ですが、果肉にはミツが入り、独特の芳香と強い甘みが特徴の食味の良い系統です。また、11月下旬に収穫し2ヶ月間貯蔵した果実の食味を関係者で検討したところ、貯蔵後も十分なおいしさを保っており、貯蔵性にも優れるという特徴が明らかになりました。

 「岩手5号(大夢)」は、11月上~中旬に成熟する晩生種です。果実は500グラムを超えるものもあり、大玉でやや縦に長く腰高な外観です。果皮の色はやや薄く、薄紅~鮮紅色に着色します。果肉にはミツが入り、果汁が多くジューシーで、肉質はシャリシャリとした食感があり、これも食味の良い系統です。

 今後も引き続き、これらの有望系統について品種化に向けた検討を進めていきたいと思います。

  • 「岩手4号」の果実の写真

    「岩手4号」の果実

  • 「岩手5号」の果実の写真

    同じく「岩手5号」の果実

(技術部園芸研究室 専門研究員 畠山 隆幸)

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