冷え込む秋にパッチリお目覚め! ~ アスパラガス伏せ込み促成栽培の高収益化を目指して
アスパラガスを冬に収穫する「伏せ込み促成栽培」は、高い収益が得られる栽培法として東北地方での導入が増えています。アスパラガスは、秋~冬にかけて休眠に入る性質がありますが、5℃以下の低温に当てて目を覚ます(休眠を破る)ことで収穫が可能になります。
この時期(12月)のアスパラガスは、外国産が多く出回っており単価が高くなります。秋の冷え込みが早い岩手県は、この単価が高い年内の早期出荷には有利な地域であるといえます。しかし、伏せ込み促成栽培には、最適な株養成法や伏せ込み法、収量に直接影響する休眠性等について不明な点が多く、収益性を高めるためにはこれらを明らかにする必要があります。
そこで、平成21年度より当センターが中心となり、独立行政法人 東北農業研究センターなどと共同で農林水産省の委託事業「アスパラガスの周年供給を実現する高収益安定生産システムの確立」に取り組んでいます。この研究から得られる成果により、伏せ込み促成栽培でのアスパラガスの年内出荷が安定し、収益性の向上を目指します。
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アスパラガスの休眠性を解明し早期に多収を得る生産技術確立を目指しています
(日長条件が休眠に与える影響を調査中) -
収益性が高いアスパラガス伏せ込み促成
栽培生産システムの確立を目指しています
(技術部園芸研究室 主任専門研究員 山口 貴之)
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