いわて発・香港行 ~ 輸出に向けたりんどうの鮮度保持技術の開発

ページ番号2006193  更新日 令和4年11月29日

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 りんどうは、岩手県が全国シェアの約7割を占め、生産量日本一を誇る重要な品目です。最近は、国内での出荷・販売にとどまらず、国外への輸出による販路拡大の気運が高まっていることから、輸出に向けたりんどうの鮮度保持技術の開発について、平成19年から独立行政法人 花き研究所などと共同研究を行っています。今回は、平成21年10月15日~18日にかけて行った香港への輸送試験についてご紹介します。

 水揚げ剤などで前処理を行ったりんどうの香港到着後の品質調査や、フラワーマーケットロードの小売と仲卸を兼ねた花屋から、りんどうの需要動向などについての聞き取り調査を行いました(花巻農協西和賀地域営農経済センターおよび西和賀農業振興センターと共同で実施)。

 その結果、前処理剤などによる鮮度保持の効果は、輸出先の香港で確認することができました。また、岩手産りんどうは、他国から輸入されたものに比べ品質の評価が高いが、日本からの輸送コストが割高であることや、色はピンクや白、花の形は花弁が開くタイプが好まれることなどが判りました。

  • 試験輸送したりんどうの写真

    試験輸送したりんどう

  • 香港での店頭調査の様子の写真

    香港での店頭調査の様子

(環境部生産環境研究室 専門研究員 宍戸 貴洋)

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