夏から秋まで収穫できる!おいしいイチゴ「さがほのか」

ページ番号2006194  更新日 令和4年11月29日

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 これまで夏秋期のイチゴは、そのほとんどを外国からの輸入に頼ってきました。しかし、消費者の「安全・安心」志向が高まるにつれ、ケーキなど業務用を中心に国産品の需要が高まっており、これに応える形で国内での四季成り性イチゴの生産が本格化しています。四季成り性の品種は、長期間連続して収穫でき、夏の高温下でも果実が軟化しにくい、といった点が優れていますが、食味が劣る傾向にあるため、夏秋期でも食味の良い「おいしい」イチゴの生産が望まれてきました。

 そこで、南部園芸研究室では、平成20年度に食味の良い一季成り性品種を用い、夏秋期における安定生産技術の開発に取り組みました。その結果、「さがほのか」を用いることで6~11月の長期収穫実現の可能性を見出しました。これまで、夏秋期での一季成り性品種の生産は難しいとされていましたが、この時期に食味の良い一季成り性品種を安定して生産・供給できれば、業務用はもちろん生食用も含めた消費の拡大が期待されます。

 平成21年度は、「さがほのか」の秋期の収量向上対策や、他の一季成り性品種の適応性などについて検討しています。夏秋期に冷涼な本県の気象特性を活かした技術として、四季成り性イチゴ並みの収量実現を目標に研究を進めているところです。

  • 10月中旬の着果状況の写真

    10月中旬の着果状況

  • 10月中旬収穫の果実の写真

    10月中旬収穫の果実

(技術部南部園芸研究室 南部園芸研究室長 佐藤 弘)

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