「プレミアムブランド米」の生産を支援する(3)~ 本年の斑点米カメムシの発生状況は?
平成21年度、当プロジェクトでは、プレミアムブランド米の生産を支援するため、農薬の使用回数を慣行の4分の1以下に削減した防除体系の検討に取り組んでいます。
今回は、農薬による防除を実施しない場合の、斑点米カメムシの発生状況についてお伝えします。農薬の使用を慣行栽培の4分の1以下に削減した防除体系では、斑点米カメムシ対策として、発生源である畦畔の除草(草刈り)を徹底することにより発生密度を低く抑え、殺虫剤を使用しないこととしました。
その結果、水田内の雑草が少ない圃場では、斑点米カメムシの発生も少なかったのですが、雑草が多く見られた圃場では、斑点米カメムシの発生密度が高い傾向が見られました。そのため、実証圃の中でも斑点米カメムシが多く見られた一部の圃場に限り、殺虫剤による防除を実施しました。それ以外では、殺虫剤による防除を実施せずに当初の予定どおり収穫を迎えることができています。
現在、サンプリングした稲から斑点米の発生状況等を調査しており、今後は、収量や病害虫、雑草等の発生状況と併せて検討し、この取組みに対する検証を行っていきたいと考えています。
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カメムシのすくい取り調査の状況
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刈取り間近の圃場の様子
(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 細川 健)
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