「水稲」+「畜産」のタッグで自給率アップ ~ イネのホールクロップサイレージ収穫
当センターでは、栽培部門(プロジェクト推進室、生産環境研究室)と畜産部門(家畜飼養・飼料研究室)が連携して、イネのホールクロップサイレージ(発酵粗飼料)の生産技術について「低コスト・高品質・多収」を目指し、紫波町の現地圃場で総合的な実証試験を進めています。
紫波町は、肉用牛とモチ米の産地で、特産である「ヒメノモチ」や「もち美人」を飼料として利用した、“もちもち牛”の生産に平成11年から取り組んでいます。当初は、モチ米だけを給与していましたが、もち品種を使用したホールクロップサイレージを組み合わせて給与することにより、現在では繁殖牛や子牛から肥育牛まで幅広く利用できるようになり、飼料用イネの生産面積も少しずつ増加してきました。
飼料用イネの生産拡大による粗飼料の自給率向上を目指し、「耕畜連携」のモデルとして引き続き技術確立に向けて取り組んでいきます。
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直播試験区の様子
当センター開発の作溝同時播種機で播種しました
(品種:ヒメノモチ。紫波町片寄:平成21年5月8日播種) -
移植試験区では肥料試験(堆肥多投+追肥省略)を実施
生育の差がきれいに現れています
(品種:もち美人。紫波町片寄:平成21年9月18日撮影) -
好天に恵まれ品質の良いホールクロップサイレージづくりが順調に進みました
(紫波町片寄:平成21年9月20日撮影) -
(同前)
(プロジェクト推進室(水田農業) 主任専門研究員 渡邊 麻由子)
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