土を砕いて除草効果アップ! ~ 畑作物の機械除草技術の確立に向けて(2)
プロジェクト推進室(特栽・有機)では、除草剤の登録が無いため雑草対策が一番の課題となっている、雑穀の機械除草技術の確立に向けて、県北農業研究所と分担して試験を実施しています。
県北農業研究所は畑地、当室は水田転換畑を想定して試験を行っており、アワを対象作物として6月2日に1回目の播種を行いました。この試験では、砕土率(土の中で2cm以下の土塊が占める重量割合)の低い状況(84%)で実施したため、アワの発芽率が低く、除草効果も不十分であったことから、砕土率を高める必要があることが分かりました。
平成21年6月23日には、砕土率を95%に高めたほ場で2回目の播種を行いました。これまでのところ発芽率も良く、播種後3週間目に固定タインによる除草、約1ヵ月目に早期培土(土寄せ)の試験を実施しています。その結果、除草効果は1回目より高くなっています。
なお、今回は雑穀の試験状況についてご紹介しましたが、大豆についても同様の試験を行っています。
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機械除草(固定式タイン)作業の様子 (アワ)
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機械除草(Vレーキ使用)作業の様子 (アワ)
Vレーキ:株際を除草、Gレーキ:畝間を除草 -
レーキの先端に除草された雑草(円内)
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大豆での機械除草(固定式タイン)
(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 藤原 敏)
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