土を砕いて除草効果アップ! ~ 畑作物の機械除草技術の確立に向けて(2)

ページ番号2006211  更新日 令和4年12月1日

印刷大きな文字で印刷

 プロジェクト推進室(特栽・有機)では、除草剤の登録が無いため雑草対策が一番の課題となっている、雑穀の機械除草技術の確立に向けて、県北農業研究所と分担して試験を実施しています。

 県北農業研究所は畑地、当室は水田転換畑を想定して試験を行っており、アワを対象作物として6月2日に1回目の播種を行いました。この試験では、砕土率(土の中で2cm以下の土塊が占める重量割合)の低い状況(84%)で実施したため、アワの発芽率が低く、除草効果も不十分であったことから、砕土率を高める必要があることが分かりました。

 平成21年6月23日には、砕土率を95%に高めたほ場で2回目の播種を行いました。これまでのところ発芽率も良く、播種後3週間目に固定タインによる除草、約1ヵ月目に早期培土(土寄せ)の試験を実施しています。その結果、除草効果は1回目より高くなっています。

 なお、今回は雑穀の試験状況についてご紹介しましたが、大豆についても同様の試験を行っています。

  • 機械除草作業の様子の写真

    機械除草(固定式タイン)作業の様子 (アワ)

  • レーキ使用による機械除草作業の様子の写真

    機械除草(Vレーキ使用)作業の様子 (アワ)
    Vレーキ:株際を除草、Gレーキ:畝間を除草

  • レーキの先端に除草された雑草の写真

    レーキの先端に除草された雑草(円内)

  • 大豆での機械除草の様子の写真

    大豆での機械除草(固定式タイン)

(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 藤原 敏)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 県北農業研究所 作物研究室
〒028-6222 岩手県九戸郡軽米町大字山内23-9-1
電話番号:0195-47-1073 ファクス番号:0195-49-3011
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。