「促成アスパラ → レタス」のリレー栽培でセンチュウ退治
促成(伏せ込み)アスパラガス栽培は、早期秋冷気候を活用し、岩手町や一戸町奥中山地区を中心に取り組まれ、春から秋はキャベツやレタス、冬期間は促成アスパラガスを組み合わせて経営されています。
この促成アスパラガスの根株養成(5月上旬定植~11月上中旬掘り上げ)のほ場では、ネグサレセンチュウやネコブセンチュウなど、作物の根を加害するセンチュウ類の密度が減少し、センチュウの被害により小玉になるレタスの生育が、アスパラガス根株養成の翌年は順調になることが確認されています。そこで、当研究室では、促成アスパラガスの根株養成ほ場のセンチュウの密度低減効果が、どのくらいの期間維持できるか試験を行っています。
また、促成アスパラガスは、収穫が終わった後の根株は廃棄されていますが、その廃根を切断してレタスほ場にすき込み、センチュウ密度を減らす技術について試験をしています。伏せ込み終了後の廃根を、どれだけほ場にすき込めばセンチュウ密度が減り、その効果がどれだけ持続するかを検討し、促成アスパラガス栽培とレタス栽培の親和性を研究しています。
-
レタス(左)とアスパラガス(右)の輪作
-
アスパラガス廃根を施用してセンチュウ密度の変化を追跡(レタス定植)
(県北農業研究所園芸研究室 園芸研究室長 佐藤 正昭)
このページに関するお問い合わせ
岩手県農業研究センター 県北農業研究所 果樹・野菜研究室
〒028-6222 岩手県九戸郡軽米町大字山内23-9-1
電話番号:0195-47-1074 ファクス番号:0195-49-3011
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。