平成21年度 一日子ども農業研究員「夏休み・蚕(カイコ)の飼育体験」を開催しました

ページ番号2006220  更新日 令和4年12月1日

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 平成21年8月4日、岩手県農業研究センター(本部・北上市)において、一日こども農業研究員「夏休み・蚕の飼育体験」を開催しました。このテーマでの開催は本年で8回目となりますが、今回も花巻市・北上市を中心に県内各地からこれまでで最多となる35名の小学3~5年生が参加してくれました。

 研究を行う時間には、旧・岩手県蚕業試験場のOBを中心とした「繭(まゆ)と糸の会」の皆さんを講師に迎え、まず「蚕の一生」や「オスとメスの見分け方」「蚕と人間との関わり」などを学習しました。その後、実際に蚕に触れながら観察、スケッチや体重測定を行いました。そして最後に、蚕を家で飼う際の餌になる桑の葉を農業ふれあい公園内の桑園で摘み取りました。

 現在、養蚕農家は県内でも約30戸まで減っており、蚕を実際に目にする機会もめったに無いことから、参加してくれた子供達のほとんどが「蚕を見るのも触るのも初めて」とのことでした。初めのうちは蚕に触るのもおっかなびっくりでしたが、すぐに慣れ親しんだ様子で、研究が終わった後には「体が柔らかくてじゅうたんみたいなさわり心地だった」「カイコが桑の葉しか食べないのが不思議」、といった感想を聞くことができました。

 こども研究員の皆さんは、10頭前後の幼虫を家に持ち帰り、繭を作り成虫になるまでの間、飼育と観察を続けます。今回の体験が夏休みの楽しい思い出になり、また、これからの学習に少しでも役立ててもらえればと思います。参加していただいた皆さん、そして開催にご協力くださった皆さんにはこの場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

  • カイコの幼虫をスケッチするこども研究員の写真

    蚕の幼虫を熱心に観察する子ども研究員の皆さん

  • 電子天秤で幼虫の体重を測定するこども研究員の写真

    電子天秤で幼虫の体重を測定

(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)

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