「低コストで楽々な水稲有機栽培」の実現を目指して(2)~ 機械除草を中心とした水稲除草体系の実証「除草編」
プロジェクト推進室(特栽・有機)では、一関市大東町の有機栽培圃場で「ハロー田植え」と「固定式タイン型除草機による機械除草」の除草体系実証に取り組んでいます。前回の記事では、「ハロー田植え」の様子をご紹介しましたが、今回は、機械除草の様子と、その後の生育状況についてご紹介します。
実証試験の圃場では、平成21年6月4日、11日、18日の3回に渡り、除草試験と併せて除草作業の実演会を行いました。有機栽培に取り組んでいる農家や、有機栽培に興味を持っている農家が数多く集まり、機械除草技術への関心の高さがうかがわれました。
除草試験では、40アールの圃場の除草作業を約1時間で終え、2ヵ月近くを経た現在でも雑草の発生を非常に少なく抑えることができています。実演会の参加者は、除草効果の精度だけでなく、作業の早さに驚いている様子でした。
実証試験の中では、非常によく除草できている圃場がある一方で、「シズイ」や「クログワイ」といった多年生の雑草がやや多く残っている圃場もあり、これらの雑草への対策が今後の課題と考えられます。このような課題を一つ一つ解決し、より精度の高い除草技術を作り上げていきたいと思います。
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機械除草実演会の様子
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固定式タイン型除草機による除草作業
(プロジェクト推進室(特栽・有機) 専門研究員 臼井 智彦)
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