真っ赤なイチゴと水平線 ~ 沿岸地域の夏秋どりイチゴ高品質・多収栽培を目指す

ページ番号2006226  更新日 令和4年12月1日

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 平成21年7月22日、南部園芸研究室において「沿岸圏域夏秋イチゴ栽培研修会」が開催されました。平成19年度から宮古、釜石、大船渡地方に実証圃をそれぞれ設置し、沿岸地域のヤマセによる夏期冷涼な気候を活用した、四季成り性品種を用いた夏秋どりイチゴの栽培に取り組んでいます。

 今回の現地研修では、陸前高田市の2戸のモデル生産者の高設栽培と土耕栽培での栽培状況と、当研究室の新品種の特性や果実の品質、肥培管理技術の試験内容について研修しました。その後の検討会では、各地域のモデル農家の栽培状況と、栽培上の課題について報告していただき、担当研究員より夏秋どり作型での栽培上の留意点を説明しました。また、今後の課題として「健全な親株の確保」「販路の拡大」「養液管理技術の確立」「種苗費の低減」などがあげられました。

 四季成り性品種を用いた夏秋どり栽培は、技術面で未確立な部分が多いことから、早急な技術開発と適切な情報提供に努めていきたいと思います。

  • 研究室のハウスでの現地研修の様子の写真

    研究室圃場(ハウス)での現地研修

  • 検討会の様子の写真

    検討会の様子

(技術部南部園芸研究室 主任専門研究員 藤尾 拓也)

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