環境にやさしい農業の生物への影響を評価する(3)~ クモにも人間にもやさしい水稲特別栽培を

ページ番号2006294  更新日 令和4年12月7日

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 これまで、調査方法などについて紹介してきましたが、今回は、現在までの調査結果について説明します。本年の調査は、対象水田の水田内とその周縁部、畦畔や隣接する農道等で行っています。

 これまでの調査では、どの調査圃場でも「クモ」が多く見られています。その見た目などからクモが嫌いな方は多いことと思われますが、水田ではエサとしてイネの害虫を食べ、「益虫」の役割を果たしてくれる大切な生き物です。

 そこで、水田内でスィーピングにより採集されたクモの数を、慣行栽培と特別栽培を比較して、途中経過を下図にまとめました。現在のところ、種の同定など詳しい解析はまだ行っていないため、はっきりとした傾向を把握できていませんが、今後、稲刈り終了時まで調査を行い、栽培管理の方法やその他の生物についても整理し、検討を進める予定です。

  • 水田内で採集されたクモの頭数の推移グラフ

    水田内でスイーピングにより採集されたクモの推移(頭数未定稿)

  • 調査圃場の様子の写真

    調査圃場の様子

(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 細川 健)

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