現地ふれあい農業研究センター「効率的な水田栽培の取組み」を開催

ページ番号2006306  更新日 令和4年12月7日

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 平成20年8月28日、八幡平市農民研修センターにおいて、現地ふれあい農業研究センター「効率的な水田栽培の取組み」を、八幡平地域の水稲生産者や飼料米の実需者、関係機関の職員等あわせて51名の参加を得て開催しました。八幡平管内は、水田地帯であり畜産地帯でもあることから、水田の有効活用と水稲農家と畜産農家との「耕畜連携」が重要である、との地元の要望を受けての開催となりました。

 はじめに、八幡平農業改良普及センター・高橋寿一所長から今回のテーマ選定の趣旨について説明が行われました。その後、現地視察のため八幡平市内に移動し、飼料用米品種の選定試験や直播栽培の現地実証圃の生育状況などについて、八幡平農業改良普及センターの田村和彦主任農業普及員より説明が行われました。続く話題提供では、農業研究センターの担当研究室より最新の調査・研究データと技術対策等について説明が行われました(各テーマの内容については、下表をご参照ください)。

話題提供のテーマ一覧

テーマ

主な内容

担当部所

飼料用米の品種育成状況等について
  • 育成中の新系統「岩手85号」の紹介

  • 飼料用米の品種開発上の課題と対策

技術部作物研究室
飼料用米の給与事例について
  • 家畜飼料としての米の栄養特性

  • 家畜への飼料用米の給与試験結果

畜産研究所家畜育種研究室
低コストを目指した水稲直播栽培について
  • 生産コスト低減のための直播栽培の基本ポイント

  • 平成20年度実施中の研究課題の紹介

プロジェクト推進室(水田農業)

 参加者との質疑応答では、「より多収の品種を開発して欲しい」「飼料価格が高騰しているため、トウモロコシ並みの価格で飼料用米を購入したい」等の意見が聞かれました。これを機に、農業研究センターとしても更なる技術開発を進めるとともに、農業改良普及センター等と連携を深め、適切な情報発信に努めていきたいと思います。

  • 現地圃場の視察の様子の写真

    八幡平市内での現地圃場の視察

  • 今回の開催趣旨について説明中の写真

    八幡平農業改良普及センター・高橋所長より今回の開催趣旨について説明

(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)

このページに関するお問い合わせ

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