期待のニューフェイス(2)~ 飼料用トウモロコシ「スノーデント110」&「パイオニア115」

ページ番号2006309  更新日 令和4年12月7日

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 家畜飼養・飼料研究室では、本県に適した飼料用トウモロコシを選定するため、市販されている飼料用トウモロコシ品種を栽培し、生育特性・耐病性・収量性などを調査しています。

 平成19年度は、22品種について試験をした結果、早生品種の「スノーデント110(LG3520)」と、中生品種の「パイオニア115(34B39)」の2品種が、標準品種と比べて3年連続して優れた成績を残したことから、平成20年度より新たに岩手県の推奨品種に追加しましたので紹介します。

スノーデント110(LG3520)」(標準品種「パイオニア106(36B08)」との比較)

  • 収量性は、乾物収量・TDN注)収量ともに高い。
  • 耐病性は、「紋枯病」に強く、「スス紋病」・「ゴマ葉枯病」にはやや弱い。
  • 適正栽植本数は、10アールあたり7,000本で、適用地帯は県中北部の標高500メートル以上を除く県下全域。

パイオニア115(34B39)」(標準品種「セシリア」との比較)

  • 収量性は、乾物収量・TDN収量ともに高い。
  • 耐病性は、「根腐病」・「紋枯病」に対してやや強い。
  • 適正栽植本数は、10アールあたり6,500本で、適用地帯は標高500メートル以下の県下全域。

注)TDN=可消化養分総量は、飼料の栄養価の指標となるもので、飼料中に含まれる栄養価(TDN含量)が高いほどTDN収量も高くなります。

  • 早生品種の収量性比較のグラフ

    早生品種の収量性比較
    (左「スノーデント110」、右「パイオニア106」)

  • 中生品種の収量性比較のグラフ

    中生品種の収量性比較
    (左「パイオニア115」、右「セシリア」)

(畜産研究所家畜飼養・飼料研究室 専門研究員 尾張 利行)

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