期待のニューフェイス(1)~ 作りやすい!納豆用大豆新品種「すずほのか」
納豆用大豆の新品種「すずほのか」は、独立行政法人 東北農業研究センターが育成し、平成19年度に岩手県の大豆奨励品種に編入されました。品種名は莢が鈴なりに稔り、稔った大豆が「かぐわしい納豆」になるよう願って命名されました。
「すずほのか」は、岩手県で主に栽培されている納豆用品種「コスズ」と比較すると、株が倒れにくいため汚損粒の発生や収穫時のロスが少なく、病害による褐斑粒の発生が少ないといった優れた特長があり、栽培しやすい品種です。
また、粒の大きさは、納豆用としての規格として望まれる直径「4.9~5.5mm」の割合が「コスズ」よりもやや多く、納豆への加工適性は色が明るく軟らかいといった特長があり、メーカーによる評価も「コスズ」並に良好でした。
農業研究センターの圃場では、8月上旬に開花期を迎え、小さな紫色の花を可憐に咲かせました。「すずほのか」は、県内の納豆用大豆栽培の安定化や生産拡大が期待されており、平成21年度から本格的な作付けが開始されます。
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開花期を迎えた「すずほのか」
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納豆の試作品
(左「すずほのか」、右「コスズ」)
「すずほのか」の特長
- 粒の揃いが良く、納豆にした際に色が明るいという特長があります。
- 粒揃いが良いと、納豆菌がまんべんなく豆に広がり、納豆としての品質が向上します。
(技術部作物研究室 専門研究員 伊藤 信二)
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