平成20年度 一日子ども農業研究員「夏休み・蚕(カイコ)の飼育体験」を開催しました

ページ番号2006312  更新日 令和4年12月7日

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 平成20年8月1日、岩手県農業研究センター(本部・北上市)において、一日こども農業研究員「夏休み・蚕の飼育体験」を開催しました。このテーマでの開催は本年で7回目となりますが、今回も花巻市・北上市を中心に県内各地からこれまでで最多の33名の小学生が参加してくれました。

 研究を行う時間には、旧・岩手県蚕業試験場のOBを中心とした「繭(まゆ)と糸の会」の皆さんを講師に迎え、まず「蚕の体のしくみや生態」や「蚕と人間との関わり」などを学習しました。その後、実際に蚕に触れながら観察、スケッチや体重測定を行いました。そして最後に、蚕を家で飼う際の餌になる桑の葉を農業ふれあい公園内の桑園で摘み取りました。

 現在、養蚕農家は県内でも30数戸まで減っており、蚕を実際に目にする機会もめったに無いことから、参加してくれた子供達のほとんどが「蚕を見るのも触るのも初めて」とのことでした。初めのうちは例年どおり蚕に触るのも恐る恐る、という様子でしたが、研究が終わった後には「こんなに小さな体から500メートルも糸が出るなんてびっくり」「カイコのことがよくわかったので自由研究として発表したい」といった感想を聞くことができました。

 こども研究員の皆さんは、10頭前後の幼虫を家に持ち帰り、繭を作るまでの約10日間飼育と観察を続けます。今回の体験が夏休みの楽しい思い出になり、また、これからの学習に少しでも役立ててもらえればと思います。参加していただいた皆さん、そして開催にご協力くださった皆さんにはこの場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

  • 蚕の幼虫をルーペで観察する子ども研究員の写真

    蚕の幼虫を熱心に観察する子ども研究員の皆さん

  • 実体顕微鏡で生まれたばかりの幼虫を観察する子ども研究員の写真

    実体顕微鏡で生まれたばかりの幼虫を観察

(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)

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