環境にやさしい農業の生物への影響を評価する(2)
プロジェクト推進室では、水田やその周囲に見られる生き物の種類や数によって、「環境にやさしい農業」が周囲に与える影響の度合いを評価する方法を開発するために、栽培期間を通じてどのような生き物が見られるかという調査を行っていることを、このコーナーで紹介しました。
平成20年度は、5月下旬から毎月上・下旬の2回ずつ定期的に調査を行っていますが、今回は、現在調査で用いている代表的な採集方法について写真でご紹介します。
スイーピング(すくい採り法)
イネや畦畔の雑草などの上に静止している昆虫やクモなどを捕らえる方法です。
具体的には、補虫網を水平に左右に振って昆虫を採集します。
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水田畦畔でのスイーピング
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スイーピングで採集されたトンボ(左)とクモ(右)
ピットフォール・トラップ
水田の畦畔などを徘徊しているクモや甲虫などを捕らえる方法です。
具体的には、プラスチックコップなどを地中に埋め込み、そこを通過するクモや甲虫などを落とし入れ、捕獲するものです。
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ピットフォール・トラップの設置例
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ピットフォール・トラップで採集された虫
(プロジェクト推進室(特栽・有機) 主任専門研究員 細川 健)
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岩手県農業研究センター 生産環境研究部 病理昆虫研究室
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