ほうれんそうの難敵「ケナガコナダニ」退治の決定打!?
岩手県内のハウスほうれんそう栽培では、ホウレンソウケナガコナダニ(以下、コナダニ)による被害が目立っています。この害虫は、体長約0.6mmと小さく、ほうれんそうの芯の部分に寄生し食害することにより、商品価値を低下させ、特に春作と秋作では収量低下の大きな要因となっており、その対策が求められていました。
県北農業研究所園芸研究室では、被害が増加する作型前で、かつ地温の上昇が期待できる5月下旬か8月下旬に、ハウス内の土壌表面をビニールシートで被覆すると、土壌中のコナダニの発生密度を低下させ、被害を抑制できる方法を確立しました。
平成20年度は、ビニール被覆方法に加え、有機質肥料および化成肥料、生育中かん水の有無によるコナダニの発生密度の違いを観察し、薬剤処理と組み合わせた総合的な防除法を提案する予定です。
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ホウレンソウケナガコナダニによる被害
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ビニール被覆等総合防除試験の様子
(県北農業研究所園芸研究室 主任専門研究員 藤沢 巧)
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