シリーズ・研究室紹介(7)~ パワフル&バラエティ!農研一の大所帯

ページ番号2006324  更新日 令和4年12月7日

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 農業研究センター技術部に「園芸研究室」が誕生しました。これは、平成19年度までの果樹研究室と花き研究室および野菜畑作研究室の野菜部門を統合したもので、総勢13名の大所帯となりました。当研究室は、名称のとおり園芸作物全般を担当し、室長を除く12名の研究員が果樹、野菜、花きの3分野に4名づつのチームを編成して研究を推進します。

 役割として、新技術開発の核となる基盤的研究や生産性の高い技術開発、新品種の開発・選抜および原種苗供給を担い、園芸作物の生産振興を技術面から支えるとともに個性ある産地づくりに向け、次のテーマに取り組んでいます。

  • 顧客の視点に立った園芸品目の省力・低コスト・高品質安定生産技術の開発
  • 消費ニーズおよび将来の動向を見越した本県に適する新品種の育成・選抜
  • 生産の安定に直結する優良な原種苗等の正確かつ安定的な供給

 各分野ごとの主な重点研究課題は次のとおりです。
【果樹】

  • りんご中・晩生品種の開発(平成22年度までに1品種育成を目標)
  • 安全・安心に対応した技術開発
    「薬剤散布量低減技術の開発(薬剤到達性の高い改善樹形の確立)」
    「受粉専用品種利用法の確立」

【野菜】

  • 低コスト・軽労化生産技術の確立
    「トマト抑制作型における省力安定出荷栽培技術の確立」
  • 高品質な野菜の安定生産技術の確立
    「空気膜二重ハウスを利用したきゅうり長期どり安定生産技術の確立」
    「イチゴ四季成り性品種の夏秋どり安定生産技術の確立」

【花き】

  • りんどうの新品種育成(平成22年度までに晩生3品種育成を目標)
  • りんどうの種苗生産供給の安定化(親株の安定供給)
  • 温度・日長条件に対するりんどうの生育反応解明

 「園芸研究室」は、これらの研究開発を計画的に取り進め、実用性の高い技術を主体に現場への速やかな普及を図ります。

【主な研究対象】

  • りんごオリジナル品種「岩手7号」の果実の写真

    りんごオリジナル品種「岩手7号」

  • ハウス内で生育中のトマトの写真

    トマトの省力安定出荷栽培技術

  • りんどうオリジナル品種「極々早生6」の切り花の写真

    りんどうオリジナル品種「極々早生6」

(技術部園芸研究室 園芸研究室長 田村 博明)

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