安全安心で環境にやさしい水稲栽培技術の確立を目指して(1)~ 除草剤に代わる水稲の機械除草技術の検討

ページ番号2006325  更新日 令和4年12月7日

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 農産物の安全・安心に対する要求や、環境問題に対する関心が高まっていますが、その解決のための一方策として、農業研究センターでは、これまで水稲栽培における化学合成資材(農薬や化学肥料)を減らし、環境に対する負荷を出来るだけ少なくした栽培技術を数多く開発してきました。平成19年度からは、これらの技術を組み合わせ、化学合成資材を大幅に削減した栽培体系の実証に取り組んでいます。

 この中で、除草剤に代わる技術として「固定式除草タイン型除草機」を用いた機械除草試験を行っています。この除草機は、従来の除草機では除去できなかったイネの株間の雑草も取り除くことが可能であり、雑草が大きくなる前に繰り返し機械除草することによって、雑草の生育を抑制することが出来ます。平成20年は6月上旬までに2回除草を行いましたが、順調に雑草の発生を抑えています。

 今後は、最終的な除草効果やイネへの影響などを調査し、除草剤に代わる技術としての有効性を検討していきます。

  • 固定式除草タインを用いた機械除草試験の様子の写真

    固定式除草タインを用いた機械除草試験
    特殊な爪を組み合わせ、条間を走行し物理的に除草する

  • 除草機による除草後の状態の写真

    除草機による除草後の状態

(プロジェクト推進室(特栽・有機) 専門研究員 臼井 智彦)

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