シリーズ・研究室紹介(3)~ 伝統と歴史の地で最新の飼育技術を開発

ページ番号2006333  更新日 令和4年12月7日

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 外山畜産研究室は、明治9年に「県営外山牧場」として開設され、明治24年には旧・宮内省が買い上げ競走馬や軍馬の改良を行った「外山御料牧場」の跡地にあり、農業研究センターの中で最も歴史が古い研究室です。

 盛岡から北東25kmの北上山地の中にあり、標高700~1,000メートル、年平均気温5.6℃、年間降水量1,300mm余という寒冷な気象条件の中で、山地傾斜地を飼料基盤とする肉用牛多頭飼育技術開発のための試験研究に取り組んでおり、その管理面積は1,600ヘクタールに及んでいます。

 現在、250ヘクタールの草地で約160頭の肉用牛(黒毛和種、日本短角種)を飼育しており、日本短角種の改良事業や県内肉用牛の飼育頭数を増やす施策の大きな柱の1つである「キャトルセンター等を想定した黒毛和種の哺育育成試験」などに取り組むとともに、小石川放牧地などで民間牛馬の寄託放牧事業に取り組んでいます。

主な試験研究課題

 

  1. 自然哺乳飼養における和牛子牛早期離乳技術の確立
    (朝夕2回の制限哺乳と60日齢離乳により、子牛発育の向上を目指す)
  2. 黒毛和種自然哺乳における繁殖雌牛群の分娩間隔短縮の検討
    (1の飼養方法による早期繁殖機能の回復について確認する)
  3. 黒毛和種育成期におけるTMR給与技術の確立
    (育成前期にTMR(全混合飼料)を給与することによる発育促進を目指す)

【私たちが担当します】

研究室職員の集合写真
研究室スタッフ
(左から3人目:砂子田室長)

(畜産研究所外山畜産研究室 室長 砂子田 哲)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 畜産研究所 外山畜産研究室
〒028-2711 岩手県盛岡市藪川字大の平40
電話番号:019-681-5011 ファクス番号:019-681-5012
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