現地ふれあい農業研究センター「地域資源を活用した畜産振興方策について」を開催
平成21年2月4日、新岩手農業協同組合奥中山中央支所・団地センターホール(一戸町)において、現地ふれあい農業研究センター「地域資源を活用した畜産振興方策について」を、二戸地域の畜産農家や関係機関の職員等あわせて82名の参加を得て開催しました。
平成19年頃より、燃料や肥料などの資材や飼料の価格が高騰し、畜産を取り巻く情勢は急速に厳しさを増しています。コストを削減し「足腰の強い畜産経営」を目指すために、「自給飼料の増産」と「堆肥の有効活用」という二つのテーマを掲げての開催となりました。
まず、話題提供では、農業研究センターの担当研究室より最新の調査・研究データと技術対策等について説明が行われました(各テーマの内容については、下表をご参照ください)。質疑応答を行った後、二戸地方振興局農政部畜産課・斉藤技術主幹兼畜産課長より講評をいただき、閉会となりました。
テーマ |
主な内容 |
担当部所 |
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飼料用トウモロコシの堆肥利用について |
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畜産研究所 外山畜産研究室 |
飼料用トウモロコシの雑草防除について |
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畜産研究所 家畜飼養・飼料研究室 |
汎用型飼料収穫機の飼料用トウモロコシ収穫における作業性能 |
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畜産研究所 家畜飼養・飼料研究室 |
トウモロコシサイレージの多給技術 |
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畜産研究所 家畜飼養・飼料研究室 |
また、これに先立ち、同所で「二戸地域飼料栽培技術向上研修会」が開催され、中央農業改良普及センター(滝沢村駐在および軽米普及サブセンター)より、「自給飼料の活用方法」や、「家畜糞尿を活用した飼料作物の栽培」について、説明が行われました。
参加者の方からは、「作業機を共同で導入・利用する際のメリットについて教えて欲しい」「さらに現場に立脚した『農家の目線で』研究を行ってもらいたい」、等のご意見をいただきました。また、今後の開催テーマについても、「より低コストな飼養管理の方法」「集約型TMRセンターの優良事例」「コントラクターの利用について」等、多くのご要望をいただいたことから、農業研究センターとしても早急に技術開発を進めるとともに、農業改良普及センター等と連携を深め、適切な情報発信に努めていきたいと思います。
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「汎用型飼料収穫機の作業性能」について
講師は家畜飼養・飼料研究室の尾張専門研究員 -
参加者の皆さんと研究員との質疑応答
(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)
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