「水稲直播の安定化による低コスト稲作」(3)~ 水稲直播栽培技術セミナーを開催しました
平成21年2月5日、水稲直播栽培をテーマとした「水田営農を元気にする新技術等普及戦略検討会」が、中央農業改良普及センター、農業研究センター、いわて直播栽培米研究会の共催により、農業研究センター(本部・北上市)を会場に開催されました。検討会には県内の生産者、JA、行政関係者など約200名が参加し、水稲直播の収量確保に向けて、新たに開発された栽培技術についての理解を深めました。
この中で、プロジェクト推進室からは、「水稲湛水直播における作溝同時直播装置の開発」および「落水出芽を行う水稲直播栽培に適する肥効調節型肥料の配合」について発表しました。また、中央農業改良普及センターからは、「落水出芽法に対応した施肥体系の現地実証活動」についての報告がありました。会の後半では、県内における水稲直播栽培の実績、一関農業改良普及センターの取り組み事例、県の直播栽培推進方向なども検討されました。
平成20年度の県内における水稲直播栽培の普及状況は、84経営体・210ヘクタールで、導入面積のうち92%が湛水直播栽培となっています。プロジェクト推進室では、今回紹介した技術により、現在取り組んでいる方々の直播面積の拡大に貢献できることを期待しています。また、県や直播栽培米研究会では、新たに水稲直播栽培に取り組まれる方々を歓迎し、技術支援を行ってまいりますので、最寄りの農業改良普及センター、もしくは農業研究センターまでご相談ください。

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新たに開発した作溝同時直播装置(1)
8条播種用多目的田植機に装着した状態 -
新たに開発した作溝同時直播装置(2)
作溝同時直播機による作業状況
(プロジェクト推進室(水田農業) 主任専門研究員 伊藤 勝浩)
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