研究成果は県民の財産! ~ 知的財産権セミナーを開催しました
平成21年1月21日、農業研究センター・本部(北上市)において、知的財産権セミナー(公設試験研究機関向け)「研究成果の権利化について ~ 研究成果を特許出願するために」を、本センターおよび岩手生物工学研究所の職員23名の参加を得て開催しました。このセミナーは、東北経済産業局の「東北地域知財戦略推進本部事業」の一環として、平成19年度に引き続き開催の運びとなったものです。
今回は、アート特許商標事務所の楠修二・弁理士を講師にお迎えし、研究成果を特許や実用新案として「権利化」するために必要な手続きや、共同研究における権利の持ち分について注意すべき点など、具体的なケースを採り上げながら、解りやすくていねいに説明していただきました。
「少なからぬ費用をかけて特許を取得することのメリットを、一般県民に解りやすく伝えるにはどうすればよいか?」という研究員からの質問に対し、楠氏からは、「研究成果を権利化するということは、県民の財産を守るということ。農業研究センターが開発した成果を、『県民の皆様に有効かつ優先的に使っていただく』ため、ということをアピールすることが大切」と、お答えいただきました。
農業研究センターでは、農業生産者をはじめ県民の皆様の利益となる研究成果の開発と、知的財産としての権利の保護に、今後もより一層努力していく所存です。
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講師を務められた楠弁理士(左)と司会の社団法人発明協会岩手県支部・上野理事(右)
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楠氏の説明に熱心に耳を傾ける研究員
(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)
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