おいしく元気なブランド「黒豚」を育てるために(2)~ 育成豚の発育・繁殖能力を解明中です
近年、各地で独自の品種交配や飼育管理による特色ある銘柄(ブランド)豚が生産されています。その中でも特に美味しいと評価されているのが、「黒豚」と呼ばれているバークシャー種で、県内でもこの黒豚が生産されています。しかし、バークシャー種は国内資源が少ないため、防疫やコストの面で他県からの種豚導入は難しくなっています。
そこで、畜産研究所では、平成19年3月に大分県からバークシャー種雄豚3頭、雌豚5頭を導入し、これらの子豚の発育・繁殖能力を調査して、新たな優良種豚の資源づくりに取り組んでいます。
平成20年度の能力調査の結果では、雄育成豚は背脂肪が少し厚めですが発育能力に優れ、繁殖母豚は3産目で分娩頭数10頭と繁殖能力も優れることがわかりました。これにより、現在までに雄種豚3頭、雌種豚4頭を県内の黒豚生産農場に供給しています。
取り組みを開始してまだ2年弱しか経過していないため、供給できる種豚の頭数はまだ少ないですが、今後も能力調査を継続し、「おいしく」「強い」優秀な豚を順次供給していく予定です。
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バークシャー育成豚(♂)
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元気いっぱいな子ブタたち
(畜産研究所家畜育種研究室 専門研究員 佐々木 直)
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