「稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ)への取り組み」(2)~ イネサイレージの収穫を行いました

ページ番号2006280  更新日 令和4年12月5日

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 岩手県では、水田を活用したホールクロップサイレージ用イネの栽培面積が240ヘクタールを超え、年々増加する傾向にあります。ホールクロップサイレージにイネを利用する利点として、飼料の価格が高騰する中、粗飼料の自給確保ができること、これまで積み重ねられてきた水稲の栽培技術を用いて、安定した収穫量を確保できることがあげられます。

 平成20年の紫波町の現地実証ほ場では、直播と移植で「もち美人」を栽培しました。収穫時の天候にも恵まれ、収量・品質とも満足できるイネサイレージが収穫されました。このイネサイレージは、おいしくて、安全・安心な特産牛「もちもち牛」に給与されます。

 最近は、籾や玄米を利用する「飼料用米」の取り組みも県内各地で広がっていますが、農業研究センターでは専門の検討チームによって、低コスト生産や品種開発などの研究課題を整理しています。今後も、関連するデータの収集や提供に努めていきたいと考えています。

飼料用米生産の低コスト化につながる技術

  • 湛水直播栽培
  • 乾田直播栽培
  • プール育苗
  • 初期害虫の隔年防除
  • 疎植
  • 深水管理を利用した雑草防除
  • 収穫作業を重視した水管理
  • 晩刈
  • 専用収穫機による刈取り作業の様子の写真

    イネホールクロップサイレージ専用収穫機による刈取り作業

  • ラッピング作業の様子の写真

    ラッピング作業の様子

(プロジェクト推進室(水田農業) 主任専門研究員 渡邊 麻由子)

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