現地ふれあい農業研究センター「きゅうり産地の元気アップに向けて」を開催
平成20年11月12日、陸前高田市総合営農指導センターにおいて、現地ふれあい農業研究センター「きゅうり産地の元気アップに向けて」を、大船渡地域のきゅうり生産者や関係機関の職員等あわせて44名の参加を得て開催しました。
大船渡地方は、農地に適した平地は少ないものの、夏期冷涼な気候条件を活かせる品目として、夏秋きゅうりの栽培に取り組んできました。「自根きゅうり」の生産や、JAのきゅうり生産部会員全員がエコファーマー認定を受けるなど、特色ある産地づくりを目指しています。しかし、近年は土壌伝染性病害の発生による収穫量の低下や、販売価格の面で苦戦していることなどから、解決策の提示を求める地元の要望を受けての開催となりました。
まず、話題提供では、農業研究センターの担当研究室より最新の調査・研究データと技術対策等について説明が行われました(各テーマの内容については、下表をご参照ください)。質疑応答を行った後、大船渡農業改良普及センター・畠山所長より講評をいただき、閉会となりました。
テーマ |
主な内容 |
担当部所 |
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きゅうり作経営における雇用導入の考え方 |
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企画管理部農業経営研究室 |
露地抑制作型の導入による作期拡大について |
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技術部南部園芸研究室 |
キュウリホモプシス根腐病の耕種的防除の可能性について |
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技術部園芸研究室 |
萎凋性病害と褐斑病の防除について |
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環境部病理昆虫研究室 |
参加者の方からは、「今回紹介のあった技術について、平成21年はぜひ取り組んでみたい」、「経営面で成功している農家の事例をもっと紹介して欲しい」等のご意見をいただきました。
きゅうりについては、収益性の向上だけでなく、高齢化に対応した労力軽減対策など、引き続き検討すべき事項も多いことから、農業研究センターとしても早急に技術開発を進めるとともに、農業改良普及センター等と連携を深め、適切な情報発信に努めていきたいと思います。
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当日は熱心な参加者で会場はいっぱいでした
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参加者の皆さんと研究員との質疑応答
(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)
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