現地ふれあい農業研究センター「きゅうり産地の元気アップに向けて」を開催

ページ番号2006283  更新日 令和4年12月5日

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 平成20年11月12日、陸前高田市総合営農指導センターにおいて、現地ふれあい農業研究センター「きゅうり産地の元気アップに向けて」を、大船渡地域のきゅうり生産者や関係機関の職員等あわせて44名の参加を得て開催しました。
 
 大船渡地方は、農地に適した平地は少ないものの、夏期冷涼な気候条件を活かせる品目として、夏秋きゅうりの栽培に取り組んできました。「自根きゅうり」の生産や、JAのきゅうり生産部会員全員がエコファーマー認定を受けるなど、特色ある産地づくりを目指しています。しかし、近年は土壌伝染性病害の発生による収穫量の低下や、販売価格の面で苦戦していることなどから、解決策の提示を求める地元の要望を受けての開催となりました。
 
 まず、話題提供では、農業研究センターの担当研究室より最新の調査・研究データと技術対策等について説明が行われました(各テーマの内容については、下表をご参照ください)。質疑応答を行った後、大船渡農業改良普及センター・畠山所長より講評をいただき、閉会となりました。

話題提供のテーマ一覧

テーマ

主な内容

担当部所

きゅうり作経営における雇用導入の考え方
  • 雇用管理のポイント

  • きゅうり経営分析シートの活用法

企画管理部農業経営研究室
露地抑制作型の導入による作期拡大について
  • 夏秋きゅうりの振興に向けて

  • 抑制作型導入のメリット

技術部南部園芸研究室
キュウリホモプシス根腐病の耕種的防除の可能性について
  • クロルピクリンによる土壌消毒と耕種的防除の組合せによる安定生産

技術部園芸研究室
萎凋性病害と褐斑病の防除について
  • 萎凋性病害の見分け方と防除法

  • 褐斑病を重点対象とした露地夏秋きゅうりの防除暦

環境部病理昆虫研究室

 参加者の方からは、「今回紹介のあった技術について、平成21年はぜひ取り組んでみたい」、「経営面で成功している農家の事例をもっと紹介して欲しい」等のご意見をいただきました。
 
 きゅうりについては、収益性の向上だけでなく、高齢化に対応した労力軽減対策など、引き続き検討すべき事項も多いことから、農業研究センターとしても早急に技術開発を進めるとともに、農業改良普及センター等と連携を深め、適切な情報発信に努めていきたいと思います。

  • 熱心な参加者で満員となった会場の写真

    当日は熱心な参加者で会場はいっぱいでした

  • 質疑応答の様子の写真

    参加者の皆さんと研究員との質疑応答

(企画管理部研究企画室 主任専門研究員 伊勢 智宏)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 企画管理部 研究企画室
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