甘くておいしいアスパラガスを「本州一」早く食卓へお届けします
アスパラガスの促成(伏せ込み)栽培は、岩手町や一戸町奥中山地区を中心に増えており、平成18年は県全体で販売額1億円を達成した「成長株」の品目です。
促成栽培とは、5月上旬に苗を定植した後、夏場に株を養成し地上部に蓄えられた養分を、秋の冷え込みを利用して根に転流させてから掘り上げ、ハウス内に設置した伏せ込み床で萌芽させる方法です。秋の訪れが早い本県の気候を活かし、本州では最も早く11月下旬から出荷できるのが大きな特徴です。
掘り上げた根株の重さと根に含まれる糖度は、収量と相関があることが分かっています。産地育成研究室では、1年株(5月定植、11月掘り上げ)に対し、施肥の量や方法、定植する際の深さなどが、それぞれ根株の重さや糖度、収量へ与える影響について調査しています。また、1.5年養成株(前年9月定植、本年11月掘り上げ)では、生産現場から問い合わせの多い春期の適正な施肥量の検討を行っています。
甘くておいしい本県産の促成アスパラガスは、クリスマスや年末年始を中心に店頭に並びますので、ぜひご賞味下さい。
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根株掘り上げの様子(11月中旬)
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萌芽中の伏せ込み試験状況(12月中旬)
(県北農業研究所産地育成研究室 産地育成研究室長 佐藤 正昭)
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