岩手の涼しい気候を活かして夏秋期に高単価のケーキ用イチゴ栽培
国内産のイチゴの収穫時期は冬~春が中心で、夏~秋(7~11月)の収穫はほとんどありません。それは、イチゴの花芽の形成には気温と日長が影響するため、気温が高く、昼の時間が長い夏期には花をつけることができないからです。
しかし、岩手県の夏期冷涼な気候を活かすことにより、遮光カーテンで昼の長さを人工的に短く調節するだけで、通常は花芽ができない夏秋期に低コストでイチゴを生産できるようになりました。
ケーキ用をはじめ業務用・加工用イチゴについては、これまで夏秋期は外国からの輸入に頼ってきました。しかし、食味等の問題から国産のイチゴを求める声は根強く、値段も比較的高めに安定していることから、本県の有望な園芸品目として生産の拡大が期待されます。
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夏秋どりに適した品種「北の輝」
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短日処理施設
カーテンを下ろして昼の長さを調節します
(園芸畑作部野菜畑作研究室 専門研究員 高橋 拓也)
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