「ヤマセ」を活かせ!真夏に高品質なイチゴ生産
沿岸部のヤマセ気象は、夏~秋に涼しい気候を好む夏秋どりイチゴの安定生産に適しています。また、イチゴは小さい面積でも高収益を得ることが可能で、平地の少ない沿岸地域においても産地化を図りやすい品目といえます。そこで、沿岸地域でイチゴの産地づくりを推進するため、夏~秋に収穫できる四季成り性イチゴの安定生産技術の研究に平成18年から取り組んでいます。
本年度は、「四季成り性品種の選定」と「高品質生産技術の確立」について試験を実施しています。品種選定は、独立行政法人東北農業研究センターや種苗会社等が育成した有望な6品種を用い、果実の収量・品質や生育特性を検討しています。また、四季成り性品種の高品質・多収生産のために、肥培管理等が収量や品質に及ぼす影響について調査しています。
平成19年9月14日、当研究室を会場に開催された「四季成りイチゴ高設栽培研修会」には、沿岸地域の生産者ら約60名が集い、現地研修や試験ほ場見学、事例発表、栽培技術検討等を行いました。参加者からは活発な質疑が交わされ、その関心の高さがうかがわれました。
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当研究室・試験ほ場の生育と着果状況(右下)
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研修会での試験ほ場見学
(撮影日:平成19年9月14日)
(園芸畑作部南部園芸研究室 専門研究員 藤尾 拓也)
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