7月新盆を彩るりんどうの有望系統「極々早生6」
現在、花き研究室の主要課題であるりんどうの品種開発では、極早生種と晩生種の開発に重点を置いて取り組んでいますが、その中で極早生品種として有望と見られる1系統について紹介します。
この有望系統「極々早生6(いわて夢あおい)」の特徴は、既存品種で最も早く花が咲く「キュースト」に比べさらに1週間程度開花が早いことです。露地栽培での開花盛期は、農研センターで平成18年は7月7日、平成19年が7月3日でした。また、この系統を県内の現地4ヵ所で試作中で、センター内とほぼ同様の結果が得られています。これらのデータから、「極々早生6」は関東の新盆(7月)需要期にほぼ確実に出荷できる有望な系統と考えています。
草丈がやや短い等の欠点はありますが、需要の大きい新盆に出荷できることは大きなメリットで、試作した生産者からは早い実用化を望む声もあることから、早急に普及できるよう研究を進めていきたいと思います。

(撮影日:平成18年7月8日)
(園芸畑作部花き研究室 主任専門研究員 川村 浩美)
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