ドリフト低減で安心・安全なりんごづくり!
スピードスプレーヤーにより広範囲な薬剤散布が行われる果樹栽培においては、ドリフト(対象作物以外への薬剤飛散)の防止は特にも重要な課題となっています。
果樹研究室では、独立行政法人 生物系特定産業支援センターが開発したドリフト低減ノズルを利用し、効率的な農薬の散布方法の確立に努めています。平成19年は、6月~8月にかけて4回の散布試験を行い、りんご樹への薬剤の付着程度、病害虫防除効果、ドリフト低減効果などを調査し、研究を進めています。
ドリフト低減ノズルは、噴出される薬液の粒径を大きくすることにより、散布時における自然風の影響を少なくすることでドリフトの低減を図るもので、狙った所へ効率良く農薬を散布できるとともに、周囲への薬剤の飛散を防ぐことで「安全・安心」な農産物の生産に一役買うことが期待されます。
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慣行ノズルを用いたスピードスプレーヤーによる農薬散布
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同じくドリフト低減ノズルを用いた農薬散布
(園芸畑作部果樹研究室 主任専門研究員 小野 浩司)
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