全国の雑穀研究者が軽米に集う ~「雑穀研究会・第21回シンポジウム」
平成19年8月27日、県北農業研究所において「雑穀研究会・第21回シンポジウム」が開催されました。「雑穀研究会」は、農学をはじめ植物学、民族学、民俗学、人類学、考古学、食物学、郷土史学など多くの分野の研究者が学際的な研究交流を行っている研究会で、当日は県外から23名、県内から21名が参加しました。
シンポジウムに先立ち行われた圃場見学では、オリジナル品種の育成や機械化除草、無化学肥料栽培法など雑穀関連の研究課題について担当研究員が説明を行いました。シンポジウムでは10課題が発表され、雑穀の機能性や岩手大学で新たに育成されたもちヒエについての農学的研究、アワを使った神饌(しんせん)行事についての民俗学的研究、アフリカやインドにおける雑穀利用とその起源に関する民族植物学的研究など、バラエティ豊かな内容となりました。
その後の産地見学では、雑穀の生産・販売に意欲的に取り組んでいる軽米町・「尾田川農園」の加工施設や、同町・長倉地区で実施されている「アワ栽培における早期培土を基本とした機械除草体系」の大規模実証試験圃場を見学しました。
雑穀に関する学際的研究の成果を地元に紹介する機会を提供し、産地が抱える課題とその解決に取り組む県北農業研究所の研究活動を全国の雑穀研究者に紹介できたことで、実りの多いシンポジウムとなりました。
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シンポジウムでの課題発表
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雑穀栽培試験ほ場の見学(県北農業研究所)
(県北農業研究所やませ利用研究室 主任専門研究員 仲條 眞介)
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