お盆から彼岸まで ~ いわてのオリジナル小ぎくで季節に彩りを

ページ番号2006373  更新日 令和4年12月13日

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 岩手県の小ぎく栽培はこの数年着実に拡大しており、平成18年には栽培面積99ヘクタール(平成12年対比:157%)、出荷量22百万本(同:188%)となっています。主な産地は県南地方ですが、近年は県北地域でもりんどうの補完品目として導入されるなど、今後ますますの生産拡大が期待されています。

 花き研究室および産地育成研究室では、いわてオリジナル小ぎく「アイマム」シリーズについて、より簡便な方法で長期間開花を抑制できる、出荷期間の拡大技術について研究しています。これは、ホルモン剤(エスレル)処理に挿し穂冷蔵注)技術を組み合わせることで、お盆前に開花する8月咲き品種を9月中旬頃まで出荷しようとするものです。

 また、産地育成研究室では、試験ほ場を栽培指導会や研修会の際に活用していただき、生産者団体と一体となって県北地域の小ぎく産地育成を支援しています。

注)挿し穂冷蔵:開いた葉を4~5枚残し、長さ5~6cmに調整した「挿し穂」を一定期間冷蔵(3℃で1カ月以上)することで、挿し芽(植え付け)の時期を調節することができます。

  • 冷蔵した小菊の挿し穂の写真

    挿し穂の「穂冷蔵」
    この状態で一般家庭用の冷蔵庫に貯蔵します

  • 試験ほ場での研修会の様子の写真

    試験ほ場での研修会の様子
    (撮影日:平成19年8月3日、県北農業研究所)

(県北農業研究所産地育成研究室 主任専門研究員 川戸 善徳)

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岩手県農業研究センター 園芸技術研究部 花き研究室
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