いわてブランド地鶏生産の切り札「軍鶏(しゃも)ロード」誕生!
岩手県は養鶏業が盛んで、特にブロイラーについては粗生産額が全国第3位の位置にある主産県です。一方で、近年はブロイラーではない「○○地鶏注1)」といった鶏肉が「安全でおいしい」と市場で評価されつつあります。これまで畜産研究所では、日本在来種である岩手地鶏やロードアイランドレッド種を利用した「南部かしわ」を開発しヒナを供給していますが、県内の生産量は年間約12,000羽にとどまっています。
そこで、当研究所で保有する在来種を利用して、全国に通用する岩手ブランドの新たな「地鶏肉」の生産の早期確立を目指しています。その切り札として期待される地鶏肉生産用止め雄注2)系「軍鶏ロード(軍鶏(しゃも) × ロードアイランドレッド種)」が、この度当研究所で誕生しました。今後は、これを交配親(♂)として他の肉用種との組合せ試験等の調査を実施するところです。
注1)地鶏:在来種の純系によるもの、または在来種を素びなの生産の両親か片親に使ったものを、飼育期間80日以上で28日令以降平飼いや1平米当り10羽以下で飼育する必要があることが「日本農林規格(特定JAS)」で定められています。
注2)止め雄:父方の最終交配親で、子の世代には品質面(肉質)に関する形質が受け継がれます。
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ヒナ鑑別の様子
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「軍鶏ロード」のヒナ(♂)
(畜産研究所家畜育種研究室 上席専門研究員 佐藤 直人)
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