「雑草抑制」+「景観アップ」の一石二鳥!イブキジャコウソウが開花しています
グラウンドカバープランツは、草刈り作業が大変な農地や水路などの法面(斜面)に植栽することで、雑草管理の労力を軽減し、農村景観の向上を図ることができます。
生産工学研究室では、平成14年にグラウンドカバープランツの省力的な施工工法として、動力吹付緑化工法「ビオ・セル・ショット工法」の実証試験を行いました。試験では耐寒性の強い8品目を3~4品目に分けて混植し、寒冷地での植生状況を観察しました。植生後3ヶ年の生育状況を調査した結果、「イブキジャコウソウ注)」が最も法面を覆う能力が高く、雑草抑制に効果があることがわかりました。
平成18年には、イブキジャコウソウの頂芽を切断してセルトレイに挿し木増殖し、基盤整備後の痩せた水田法面に植栽しました。1年後の植生状況から、適切な管理を行うことで痩せ地でも定植が可能であることを確認しました。イブキジャコウソウの開花時期は6月下旬から7月中旬です。
注)イブキジャコウソウ:シソ科の多年草で日本全土に植生しています。滋賀県の伊吹山に多く自生するところからこの名がついています。
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農業研究センター内でのイブキジャコウソウの開花の様子
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地域ぐるみで取り組むグラウンドカバープランツの植栽活動
(農産部生産工学研究室 主任専門研究員 須藤 勇人)
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