県産大豆安定生産の決め手!岩手県独自の小畦(こうね)立て播種栽培

ページ番号2006387  更新日 令和4年12月13日

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 県産大豆は豆腐加工業者等からのニーズが高く、安定生産が強く求められていますが、水はけの悪い水田ほ場で発生する湿害が大きな問題となっています。

 そこで、野菜畑作研究室では、独自の新技術である「小畦(こうね)立て播種栽培」の開発に取り組んでいます。この技術は、小さな畦を立てながら種子をまくことにより、播種期から生育初期にかけて大豆の株付近の排水を促し、湿害を避けるものです。また、入手しやすい機械や部品を使って高能率で作業できるので、低コストで導入が可能と見込まれます。

 平成19年度は、6月11日に農業研究センター(本部・北上市)において、報道機関に対して播種試験を公開しました。当日は計画どおり効率的に作業が完了し、その後の出芽状況も良好です。この他にも、花巻市での現地試験や県内各地で生産組織への技術指導を実施しており、この技術の普及が収量・品質の安定化につながるよう期待されます。

  • 播種試験の様子の写真

    報道機関による播種試験の取材

  • 小畦の形状と出芽状況の写真

    小畦の形状と出芽状況(播種後10日目)

(園芸畑作部野菜畑作研究室 主任専門研究員 高橋 昭喜)

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