目指せ「500kg/10a」超え!水稲直播栽培の収量アップへ
岩手県内における水稲の直播栽培面積は、平成18年度で127ヘクタールとこの数年頭打ちの傾向にあります。その要因としては、従来の移植栽培と比較して収量が2割ほど低いためで、春先の低温により苗立ちと初期生育が不安定になることが主な原因です。そこで、水田作研究室では、移植栽培に負けない直播栽培の安定化を目指して岩手県オリジナルの水稲直播栽培の技術確立に取り組んでいます。
その中のひとつとして、平成19年5月30日に農業研究センター(本部・北上市成田)内の水田ほ場で、播種試験の公開を行いました。今回開発中の技術は、「Ditch & Hill(溝と丘)播種法」と名付けたもので、播種する際に水田に溝を切り畑の畝(うね)のような土盛りを作るのが大きな特色です。これにより、落水などの水管理が容易になることで、苗立ちと初期生育の安定化が図られ、収量アップにつながるものと期待されます。
-
播種の状況
-
出芽後の入水状況(播種後12日目)
(農産部水田作研究室 主任専門研究員 日影 勝幸)
このページに関するお問い合わせ
岩手県農業研究センター 生産基盤研究部 生産システム研究室
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
電話番号:0197-68-4413 ファクス番号:0197-71-1081
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。