今年の米の品質は?水稲作況調査ほ場の収穫が終わりました
生産基盤研究部生産システム研究室では、本年の水稲の生育を過去の生育データと照らし合わせて特徴を把握する「水稲作況調査」を行っています。この調査は昭和46年から脈々と行われおり、半世紀以上の歴史があるものです。
さて、令和6年は育苗期から収穫期まで全期間を通じて高温で経過したこともあり、生育は旺盛で出穂も早まりましたが、出穂期以降は稈長が長いことや降雨等の影響を受けて倒伏が進んでしまいました。
現在、水稲作況調査は坪刈りまで終了しています。稲体は“はせ”に掛けて乾燥しており、今後は調製作業を経て、収量や品質に関するデータを収集していきます。また、年末にかけては、調査データに全県の作柄や玄米品質等も加味して本年の作柄がどのように形成されたのか解析し、翌年度以降の栽培で改善・向上に繋がるポイントを探っていく予定です。
今盛んに収穫が進む令和6年産米の作柄が良いものであるよう期待を込めつつ、調査・解析を進めてまいります。

(生産基盤研究部生産システム研究室 専門研究員 多田 周平)
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