「越夏性に優れるライグラス新品種を用いた省力的な草地の高位安定生産技術の開発」の現地検討会が開催されました

ページ番号2011043  更新日 令和6年9月18日

印刷大きな文字で印刷

 令和6年8月21日から22日にかけて、国の研究機関や民間企業・大学等が技術革新の創出に取り組むイノベーション創出強化研究推進事業のうち「越夏性に優れるライグラス新品種を用いた省力的な草地の高位安定生産技術の開発」試験の現地検討会が本県で開催されました。毎年地域を変えて開催されている本検討会は、本年度は岩手県が会場となり、当研究所に、北は北海道、南は九州まで、全国から30名ほどの関係者が訪れました。

 本事業では、越夏性に優れるライグラス品種を用いて省力的な草地のメンテナンス技術の開発をテーマに研究を進めており、当研究所ではペレニアルライグラス新品種「夏ごしペレ」の追播よる効果検証のほか、夏季高温でも草地の安定維持が可能な追播播種量を探る試験を行っています。

 令和5年度は、夏季の高温・乾燥により、東北地域を中心に牧草の夏枯れが多い傾向であったため、東北地域から訪れた研究員を中心に、刈取り時期や前後の気象条件などの要因と牧草収量について、試験圃場を視察しながら活発な意見交換が行われました。

 当研究室では、今後も他の参画機関との共同研究や研究交流を通して、昨今の気象条件により適した草地管理方法の確立に向けて取り組んでいきます。

  • 試験ほ場を視察する参加者の写真

    当研究所の試験圃場を視察する参加者

  • 「夏ごしペレ」の追播試験における収量比較の写真

    「夏ごしペレ」を追播した試験圃と無追播区の2番草時収量比較
    (無追播区は雑草の侵入が見られるのに対して夏ごしペレを追播した区はほぼ雑草なし)

(畜産研究所家畜飼養・飼料研究室 主任専門研究員 飯村 太一)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 畜産研究所 家畜飼養・飼料研究室
〒020-0693 岩手県滝沢市砂込737-1
電話番号:019-688-7316 ファクス番号:019-688-4327
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。